2004年7月

1日  MP3

CDが売れなくなっているそうです。そりゃそうでしょう。僕もここのところほとんど買わなくなっています。

こんな僕も学生の頃は食費も切り詰めてCDを買っていたのです。それがここ数年は年に数枚です。

音楽業界はこの販売不振を「Winny」などのP2Pソフトのせいにしようとしているようですが、根本的な原因は別のところにあるようにも思えます。

僕がCDを買わなくなった最大の理由は「置くところがない」のというまぁ、情けないものなのですが、それ以外にも

  1. レンタルで借りてきてMP3に落とせば済む
  2. 映像が2時間も入ったDVDが1500円前後で売られている時代に60分やそこらの音だけが入ったCDが3000円近くもするのは非常に割高感がある。
  3. MP3の方が機動性が高い。僕が使っているiRiverのMP3プレイヤーは512MBのもので、CDで10枚以上持ち歩ける。
といった理由が考えられます。

僕以外の人がどう考えていてCDの販売不振を起こしているのかは知りませんが、他のソフトに比べてCDに感じる割高感はかなり多くの人が感じているのではないかと思います。

今レンタルCDが250円〜300円ぐらいだと思うので、この値段+αぐらいの価格にならないとCDの割高感を払拭するのは難しいのではないでしょうか。ネット上でアルバム1枚400円でダウンロードできるようになれば、僕はレンタルCD屋にすら行かなくなると思うのです。

3日  生け簀の魚

大人になった今でも、時々夢に見てまで反芻してしまうような体験があります。

僕は元々何でもすぐに忘れてしまうタチなのであまりそういうことも無いのですが、それでも成長期に受けた大きな傷は、36歳になった今でも時折僕に当時の自分を思い起こさせるのです。

僕が高校生だった頃の話です。週に一度の朝礼で、体育教師の一人が演台に立ち、こういう話をしはじめました。

「養殖のために生け簀の中で泳ぐ魚は、円形の生け簀の中を円を描くようにみんな同じ方を向いて泳いでいる。ところが、ごく稀に、その群れの中を逆向きに泳ぐ魚が現れる。そういう魚は、いつか必ず他の魚と正面衝突をしてその魚だけでなく、他の魚をまきぞえにして死んでしまう。だから、養殖業者はそういう『逆向きに泳ぐ魚』を見つけたら、すぐに取り除かなければならない」

とまぁ、今で言うところの「腐ったミカンは箱の外」というような意味のことを、全校生徒を前に大真面目に演台でぶってみせてくれたのです。

その演説を聞いている間、僕はなんというか「ポカーン」という具合だったのですが、朝礼が終わった頃からジワジワと怒りが込み上げてきて、その夜は何だか眠れなかったのを覚えています。

続く・・・・

4日  生け簀の魚 その2

まぁ僕がどちらかと言うとこの「逆向きに泳ぐ魚」に近い生徒だったこともあったのかもしれません。いずれにせよ当時の僕は、「養殖業者が魚を見ているのと同じ次元で教師は生徒を見ていたのか!」ということにショックを受けたのでした。

それ以来20年近くもなりますが、未だに僕はこの演説を聞いている夢を見ます。で、その夢の中で僕は立ち上がり、演台の教師に向かってこう言うのです。

「養殖の魚の命は養殖業者によって生み出され、その命の価値がどこにあるかを養殖業者が養殖業者なりに決めるのは勝手かもしれないが、僕らは教師によって作り出されたものではないし、教師に価値を決められる筋合いもない」

「全ての水分子が同じ方向に向いて動けば、それがたとえ1gの水であっても非常に大きいエネルギーを持つ事になるだろうが、そんなサイクロトロンの中にしか存在し得ない水がいくらエネルギーを持とうがそれは水ではなく、すでにH2Oという化学式で表される化学物質でしかない。そんなH2Oは海を作ることも蒸発して雨になることもない。生き物を育てることもできない。世界中の生き物を育てる水分子は、常に互いに激しくぶつかり合いながら全体として水を形作り、そして水として流れるべき方向に流れていくのだ」

日によって内容は違うのですが、こんな詭弁に詭弁で返すようなものも含めて僕は今でも夢の中でその体育教師に色々な反論をしているのです。

10日  手打ちうどん

この一週間更新が止まっていた訳なのですが、それは僕が久々に香川に子供を連れて里帰りしていたからなのです。このblogを始めてから、一応「2日に一度は更新」を守ってきたのですが、一度こうやって何かの理由でルール破壊してしまうとなぜか気が楽になります。

で、東京に戻って何をやっているかというと、うどんを打っているのです。

香川から戻る時、空港で「中野うどん学校ののうどん打ち体験セット」みたいなものを購入してしまいました。これはうどん粉、塩、麺棒、ガイド本のセットで、比較的簡単にうどん打ちを体験できるようになっています。

で、これを見ながら手打ちうどんに挑戦してみると、これが意外にもそこそこいけるのです。もちろん香川の名店には遠く及びはしませんが、東京のそこらの「さぬきうどん」屋よりもよっぽどおいしいものができてしまいます。

こうして考えると、これまでの東京のうどんというものは本当になんだったのであろうかと考え込んでしまいます。ドシロウトが初めて作ったものに負けてしまうようなものをずっとお店に出しつづけていたのですから。

うどんの材料費などたかがしれています。通販で変えるうどん粉はかなり高い粉でも1kgあたり300円以下です。で、1kgで約8人前作れますから、うどん1人前の原価はだいたい40円ぐらいです。もちろんこれにうどんを打つ人の人件費が加わるわけですが、香川のうどんがおおむね100円前後からというのは十分に根拠のある値段なのです。

うどんの価格のほとんどが人件費なわけですから、手打ちしていないうどんに何百円も取っていた東京のうどんは本当に悪質だったのではないかと思います。そば粉はもう少し高いですから、それに値段を合わせていただけかも知れません。

とにかく、手打ちうどん製作というのは意外なほどに簡単なものですので、まぁ機会があれば皆さんチャレンジしてみていただければと。そう思うわけです。

12日  四国ニュージーランド村

香川に帰省したついでに、四国ニュージーランド村というレジャー施設に行ってきました。ちょうど僕が大学生の時に、瀬戸大橋の開通に合わせてオープンされたかなり大規模な牧歌的公園です。

なぜ突然行く気になったかというと、「銭金」という番組で紹介されていたからです。この番組中で、四国ニュージーランド村はかなり寂れたレジャー施設として紹介されていました。で、判官びいきの気がある僕はいちど行ってやらねばと、そう思ったわけです。

で、行ってみると暑い盛りのせいか客は確かに少なく、広い敷地をほぼ独占状態でした。

ただ、これだけ客が少ないにもかかわらず、施設全体から「うらぶれた」感じがほとんどしていないのには驚きました。草ボーボーだったり、看板がハゲハゲだったり、そういうところがほとんど無いのです。芝生は手入れがゆき届いていて、看板は塗られたばかりのようにきれいでした。

そして何より一番印象深かったのが、そこで働いている人たちでした。

続く

14日  四国ニュージーランド村 その2

四国ニュージーランド村で働いている人たちは、実にのんびりと、しかも笑顔でてきぱきと働いています。少人数(四人しかいないという話!)で広い敷地をカバーして、公園としての機能が麻痺しないよう、あちこちに移動しながら公園全体を保守しているのです。

結局、こういう地方のテーマパークが長くやっていけるかどうかというのは、この人の少なさが大きな鍵になっているように思えます。運用になるべく人とお金をかけないようにして、お客の少ない時期をなるべく大きな赤字を出さないようにして乗り切り、短時間で経営が青色吐息になることを防いでいるのでしょう。

僕が行ったときにはほとんど数組の訪問者しかいない状況でしたが、これは本当に暑い盛りだったためらしく、春先の花の季節にはかなり多くのお客さんが来てくれるそうです。そんなときは働く人も近所から増員されるのでしょう。

余談ですが、レストランで食べたジンギスカンのキャベツとタマネギは本当においしかった。東京のスーパーで売っているキャベツやタマネギと旨みの量が全く違う、そういう野菜でした。甘味が強く、肉厚で歯ごたえも最高でした。香川にいたときは僕もこういう野菜を普通に食べていたのでしょうか。野菜のおいしさを再認識させてくれた讃岐の一日でした。

16日  援助交際

だいぶ前から援助交際とやらが問題になっています。売る側と買う側の間をつなぐものの形は変わっていっても基本的にはお互いの欲望に変わりは無いようです。

まぁ僕は売買春の善悪についてとやかく言うつもりはありません。

が、買う側の生態については、僕は非常に大きい疑問点があるのです。

彼らには好みのタイプとかないんだろうかと。

僕は結構間口が広い方なのではないかと思っているのですが、それでも、例えば電車の中に20人前後の女性、16歳ロリータから40歳人妻、と見て取れるような女性がいても、その中でお金を払ってまでナニをしたいと思うような人は一人いるかいないかです。

なので、テレクラでテンション上げて電話取れたら一生懸命口説いて、何とか会うところまでこぎつけて、ウキウキしながら行ってみたところ待っていた女性が自分の好みのタイプでびっくり、というようなことがどれだけ低い確率であるかを考えると、とてもそのようなところにお金を投下しようとは思えないのです。

もちろん、これは「純粋にエッチの対象としてしか女性を見ていない場合」の話です。相手に何かしらの好意が芽生えてきたならば僕としては話は別です。ただ、電話して会って即エッチ、という状況下でそれができるほど僕は器用ではありません。

となると、援助交際で即エッチできる人というのは、極端に間口が広いか、そうでなければ極端に惚れっぽい人ということになるのでしょうか。いずれにしてもちょっと僕にはできない芸当ですが。

18日  青山ブックセンター

六本木に本店のあった青山ブックセンターという本屋がつぶれてしまったそうです。

青山ブックセンター(以下ABC)ができたのはちょうどバブル真っ盛りの頃で、僕はその頃「Alice」というマルチメディアCD−ROMを作っていたと思います。その資料集めに結構夜中に行かされたり、六本木のビデオ編集スタジオに一晩篭ったときに息抜きに行ったり(僕の仕事は編集ではなく、業務用の死ぬほど重かったスキャンコンバータなんかを運ぶ役目)と、当時の仕事とリンクしていたせいで結構な頻度で足を運んでいたものです。

ある意味、日本のアンダーグラウンド系芸術の大きな柱とも言える書店でしたが、バブルの頃のように高価な本が飛ぶように売れていった時代は過ぎ去ってしまい、駅ビルに「あおい書店」が出来るに至ってはABCまで足を運ぶ必要もなくなり、六本木という立地の重さとWebの発展も手伝って自重崩壊してしまったのでしょう。

僕はこの辺りのアート系はそれほど好きな方でもない(だから前の会社もやめた)ので、ABCに大きなこだわりはないのですが、それでもこういう本屋が潰れてなくなってしまう今の書店状況はかなり憂慮すべきなのではないかという気もします。

電子系メディアがこれから大きな広がりを見せるのでしょうが、それでも書店というものは文化の大切な担い手でありつづけるのではないかと思います。現在のアングラ系文化の中心と言える秋葉原にでも場所を移してでも、何とか営業を続けていってもらえればと願う次第です。

19日  捨て看(ステカン)

道路を歩いていると、よく電柱に細い角材と布で出来た看板が針金で取り付けられているのを見かけます。これがいわゆる「捨て看(ステカン)」です。

この看板は、道路を不法に占拠して勝手に電柱に看板を取り付けているものですので、存在自体が違法なのです。電柱や電話ボックスに張ってあるビラと同じです。

ただ、我々が注目すべきなのは、この「ステカン」が意外と有用な材料でできていることです。角材、布、針金です。

存在自体違法なステカンは、いつ誰によって撤去されても文句は言えません。だからなるべくお金のかからない材料で作られているのです。ですが、角材や針金は、ちょっと必要なときにホームセンターで買ってきたりすると手間もお金もかかってしまいます。

そんなときにこの「ステカン」が頼りになるのです。ちょっと針金が必要なとき、ちょっと角材が必要な時にステカンを闇にまぎれて持ってきてしまえば全て解決です。そこら中にありますし、なにより無料です。また、このステカンは電柱の所有者がわざわざ業者を雇ってまで撤去しているようなものですので、その撤去の手間が省けて電柱の所有者にも喜ばれます。

こんなに便利なステカンを電柱にいつまでも立てておく必要はありません。これから皆さんもステカンが「角材、布、針金」で出来ていることを頭の隅に置いておけば、困ったときにとても便利です。ステカンを沢山集めて解体し、組み立てればすれば小さい小屋ぐらい建てられるかもしれません。

ただし、一つだけ注意が必要です。ステカンをはずして持って帰るところを、ステカンを設置している業者に見つかることだけは避けてください。元々違法なことをやっている人たちゆえ、何をされるかわかりませんので。くれぐれもご注意を。

22日  歯科医師連と水道水フッ素添加

先日、歯科医師連が国会議員に賄賂を贈っていた事件が話題になりました。

歯科医が増加する割には患者数が増えるわけでもなく、治療技術は上がっていくわけで、歯科医の間では危機感がかなり強まっているようです。それに追い討ちをかけるように保険診療の医療費は年々下がっていく一方で、何とかして歯科医師連からの働きかけで歯科治療の治療費を維持しようという目論見があったのでしょう。

まぁ治療費に関しては健保というかなり強力な機関との押し合いになりますし、歯科医も霞を食って生きていくわけにもいかないでしょうから、国会議員を間に入れて多少なりとも意思を通そうとした気持ちは理解できないわけでもありません。普通のお店では商品の値段は自分たちで決められますが、医者はそれができないのですから。

しかし、こと歯科医に関してはもっと重大な問題点があるようです。歯科医自身が「虫歯の予防」に極めて消極的であるということです。

昔から「歯医者さんも薦める歯ブラシ」というキャッチコピーを持つ歯ブラシは本当にいいものなのであろうか、という笑える議論がありましたが、歯医者自身は虫歯がこの世からなくなってしまうと困る立場なのですから、確かに虫歯撲滅に内心消極的にならざるを得ない気持ちはわかります。

実は、ほとんど虫歯予防の決定打とも言える「水道水フッ素添加」というものがあります。水道水に微量のフッ素を添加する方法で、世界60ヶ国で行われています。WHOでも強く推進されており、日本もそれを認めています。

にもかかわらず、日本では水道水にフッ素が添加されていません。日本では「虫歯は歯磨きで予防するもので、それでもできてしまったら早期の治療」が根強く国民の間に信用されています。

しかし国際的には、虫歯は「水道水のフッ素で予防」がほとんどあたりまえなのです。もちろん歯磨きの必要はありますが、それはむしろ公衆予防や見た目のためなのです。

歯科医師連と国会議員の癒着が明るみに出た今こそ、日本で「水道水フッ素添加」の普及を阻んでいるものは何で、これからどうそれを除いていくかを議論する時です。

参議院でも国民からの票を大幅に集めた民主党が、この辺のことに手をつけていくべきなのではないでしょうか。

とこんな結論めいたことまで書いておいてなんですが、実はこの話には続きがあるのです・・・・

24日  歯科医師連と水道水フッ素添加 その2

実はこのフッ素添加、反対意見も結構みかけられるのです。

このページなどがそうなのですが、フッ素の毒性、水道水フッ素添加の危険性について訴えています。

何事も両方の意見を聞いてみるものです。フッ素添加派のページを見ているだけでは手に入らないであろう情報がここには掲載されています。

では両方のページを呼んでみて僕がどう思ったかというと、以下のような感じです。

  1. 実際のところフッ素が毒であるかどうかについて言うならば、大量に取れば毒には違いない。
  2. ただ、今現在水道に添加されている「塩素」は、それ自体毒ガスとして使われるほど強力な毒物である。
  3. フッ素添加反対派のページでは、「中毒があった」場合にしろ「効果がなかった」場合にしろ、どの程度の濃度のものをどれぐらいの期間使用したかという情報がほとんど載っていない。
  4. 一方、賛成派のページには、効果や毒性を記述したほとんどのページに濃度の情報が記載されている。
  5. よって、情報としてどちらが納得しやすいかと聞かれたら、添加賛成派の方。
実際のところ、両方のページともどこまでが本当でどこまでがウソなのかも検証したわけではありませんし、両方の研究者や団体にどういう利害があってホームページが運営されているのかも定かではありませんので、結果を急ぐのは早急かもしれません。

ただ、添加賛成派の論調に比べ反対派の文章はいささかヒステリックな印象を受けます。「こんなことがあった」という記述に数値的な情報がないのも気になります。もし本当に自分の主張を信じて欲しくて情報を発信しているなら、このあたりのことを反対派の人は軌道修正すべきではないかと思います。

で、実際のところどうなんでしょうねぇ・・・・

26日  神谷バーと電気ブラン

学生の頃、様様な「安酒」にお世話になりましたが、今でも忘れられない酒がいくつかあります。そんな酒の一つが「電気ブラン」です。

名前からして非常に怪しいこの酒の歴史は結構古く、100年近く前からあるようです。このお酒の風味は一種独特で、他の洋酒にはないものを持っています。それが嫌いだという人もいますし、僕のようにはまってしまう人もいます。

40度という結構強い酒ですので、そうガバガバ飲むものではないのですが、戦前から続く浅草の「神谷バー」では今でも一番人気の酒として人気を保っています。

東京に出てくるまで「神谷バー」というのは、「東京大空襲の写真に出てくる焼け残りの建物」という認識しかなかったのですが、初めて神谷バーで飲んだときは「ぁぁ、あの東京大空襲の写真にあった神谷バーで電気ブランを飲んでいるのかぁ」と、感激もひとしおでした。

みなさんも、浅草に出かけた際には、神谷バーで電気ブランを一杯やってみてください。下町の雰囲気に酔いしれることができますよ。

27日  ぼくにとっての仕事とは

僕がコンピュータに向かって働いているところを同僚が見て「オマエは本当に仕事好きなんだな」と言われることがよくありました。

確かに20代のころには朝から晩まで鬼神に取り憑かれたごとく働いていた時期もありました。今でも仕事が詰まってくるとそれに似た状況になっていることがあります。

しかし誤解しないで欲しいのですが、僕はあんまり仕事好きじゃないのです。むしろ家で寝ていたい。ラーメン食って楽器弾いて、女房子供と散歩していたい、何もしないで朝からゴロゴロと「答えてちょーだい」を見ていたりしたい人間なのです。

でも困ったことに、仕事をしないことには家賃も払えず路頭に迷うことになってしまいます。だからしょうがないから仕事依頼の電話がかかってくると「はぁい」と答えてゴソゴソと出かけてしまうのです。

で、「めんどくさぁ」と思いながらイヤイヤ仕事をやっているうちに、いつの間にか自分にスイッチが入ってしまうのです。これは本当に困ったことなのですが、降りかかってくる火の粉を振り落とすことに夢中になっている自分にハッと気づいたりするわけです。

こないだ実家で半覚醒状態の猫を見ていて、「これだ!」と気づきました。まどろんでいる猫を「ねこじゃらし」でホレホレすると、最初のうち猫はめんどくさそうに尻尾や片手でねこじゃらしを払いのけているのですが、それでもしつこくホレホレしていると、猫が徐々にねこじゃらしを払いのけることに気を取られ始め、最後は「ウニャァ!」などと鳴きつつ猫じゃらしに飛び掛ってくるのです。

まさに僕にとって「仕事」というのはこの「ねこじゃらし」そのものなのです。わかってはいるけどつい毎度毎度本気にさせられてしまうのです。

一度猫に「本当にねこじゃらし好きなの?楽しいと思ってる?」って聞いてみたいものです。猫は案外「あんなめんどくさいもの大嫌い」と答えるのかもしれません。

29日  ライブ告知

えー、8月9日にライブやります。場所は吉祥寺の「曼荼羅」です。

3番目に出演の小原努氏のバックです。バックとは言っても小原氏を入れて二人なんで、まぁオマケみたいなものです。

今回ちょっと仕事が忙しすぎて、未だに構想まとまってません。フレットレスでやるかフレッテッドでやるかすらまとまってません。

でも、8月9日にちなんだ曲なんかもやりますんで、興味のある人は来て下さいね。

30日  電気ヒゲソリ

以前から気が向いたら買おうと思っていた、ちょっと値段のする電気ヒゲソリを買いました。

これまでは安月給のころからずっと使っている5000円ぐらいの頭の丸いヒゲソリだったのですが、今度のは売値でも2万円以上するかなりのグレードのものです。

で、使ってみたところ、基本的なヒゲソリ能力に関しては言うことないのです。ちょっとそりあとがヒリヒリするのはまぁ慣れでしょう。

水洗いできるのも、顔をぬらしてから剃れるのもなかなかいいです。さすが2万円。

というところまではいいのですが、ものすごく気になることが一つだけあります。

このヒゲソリ、「洗浄用のアタッチメント」「内歯交換用の工具」「掃除用ブラシ」「充電要ACアダプタ」などの周辺パーツが多いのです。その上、内歯交換などはそうそうやるモンではないので、やり方を忘れないようマニュアルも大事に取っておかないといけないのです。

で、これらをシェーバーそのものと一緒にしておくための入れ物がついてこないのです。小さいポーチはついてくるのですが、これはシェーバーを入れるとACアダプタさえ入らない小さいものですから、どうしてもシェーバーとそれ以外のものを別に保管することになります。

なんか紛失してしまいそうな匂いがプンプンします。100円ショップで小物入れをこのためだけに買ってこようかと思う今日この頃なのです。